■スケール学習でとっても大事なこと
明日から本格的にスケールの学習を始めようと思っています。
その前に以前買って、ざっと読んで、そのまま本棚に収まったままだったトモ藤田さんの『ギターが自由に弾ける「メジャー・スケール」の本』をもう一度読んでみることにしました。
いやあ、読んでよかった。
明日からのスケール学習をどう進めるか、大体は考えていたのですが、どうしてもメカニカルな練習に終始してしまうように思っていました。
それは仕方ないにしても、それを始める前に、この本を読めて、本当によかったと思います。
例えば、
”単に特定のポジションを丸暗記するだけでは、「使いこなす」ことは難しいのです。”
”よくある「2オクターブをつなげて弾くポジションの丸暗記”をしないことが大事です”
”スケールを上下する運動がどうしても多くなります。形に頼りすぎて、音数が多くなり、それぞれの音がどんな響きであるかを忘れてしまいます。”
え〜?これからまさに丸暗記しようと思っているのに、じゃあどうしたらいいんだ? と僕はうろたえました。
そして半日かけて、初めから終わりまで、結構しっかり読みました。
■機械的に覚えるのはダメ
で、結論は、メカニカルな練習の「その先にある大事なこと」をしっかりと見据え、頭に刻み込んだ上で、とにかくいろいろな角度からスケールを練習する。
もちろん、いろいろなキーで、いろいろなポジションで。
ただ、丸暗記ではなく、その音の意味を考える...
この本にも、結局のところ、メカニカルな練習譜面は載っています。
スケールを自分のものにするためには避けては通れない練習なのでしょう。
でも、まあ藤田さんの言いたいことは、その先が大事なんですよ、ということなのかな、と理解しました。
”「メロディ」を深く理解して、良い演奏をするための練習です”
と書かれています。
そしてまた練習譜面の下にちゃんとこう書いてありました。
”こういったメカニカルな練習は視覚的な運動になりやすいのですが、頭の中で音を歌って、機械的にならないように心がけてください。”
■メカニカルな練習の先にあるもの
以下、大事なポイントなので、そのまま文章を引用させてもらおうと思います。
”まずは弦1本だけを使い、人差し指だけで弾いてみましょう。これによって、メロディの音がどれくらい跳んでいるか、視覚的にも分かりやすいと思います。人差し指だけで弾いてみたら、次は指を4本とも使って弾いてみましょう。指を複数使うときには、できるだけノイズが出にくく(ミュートがしやすい)、動きに無理のない運指を選びます。”
”まずは1弦だけでメロディを弾いて、どうやって音が跳んでいるかを理解します。次に1弦と2弦で弾き、最後に1弦から3弦まで使って引きます。だんだん、実践的な演奏に近づけていくのです。このような練習を続けていると、弦1本だけで弾けるフレーズを縦のポジションに展開したり、逆にポジションに頼って弾いていたメロディを弦1本に並べて弾いたいできるようになります。”
”メロディの印象に合わせて、縦のポジションで弾くのか、より良い方を選択する習慣をつけましょう。”
上記のことは、なんかすごく心に響きました。
ただ、これは明日からやろうとしているスケール学習とはちょっと違うのでは、とも思います。
だから、スケール練習の他に日課として、ジャズ・スタンダードのリードシートをこの方法で練習してみる、というのを増やしてみたいな、と思いました。
トモ藤田さんのこの本 教則本カテゴリーの中で、目次などご紹介しています。
ご参照ください。